建築設計やインテリアデザイン、ユーティリティデザインの分野で活躍する建築家やデザイナーたちが、カスタールとビジョンを共有し、美しいラグを生み出してきました。ここでは、カスタールとゆかりの深いデザイナーをご紹介します。

Gunilla Lagerhem Ullberg(グニラ・ラーゲルヘム・ウルベルグ)

“The Queen of Rugs”(ラグの女王)。カスタールがデザイナーブランドとして躍進するために、彼女ほど重要な役割を果たした人はいません。1987年から2015年までカスタールのリードデザイナーを務めた彼女は、テキスタイルデザインへの情熱を共有し、Häggå、Moss、Fogg、Teklaといったカスタールを代表するコレクションを生み出しました。

彼女のシンプルかつベーシックで、厳格なデザイン言語は、スカンジナビアの伝統に根ざしています。彼女の作品では、古い織物技術と現代的な技術で新しい表現を試みた糸を融合し、何度もテキスタイルデザインの固定概念を打ち破ってきました。彼女が手がけるラグは常に注目を集める存在で、数々の賞を受賞してきました。自身も、Elle DecorationのDesigner of the Yearに選ばれており、彼女が残した遺産はカスタールに受け継がれています。

Jonas Bohlin(ヨナス・ボーリン)

Konstfack(スウェーデン王立美術大学)の教授を務め、コンクリート製の椅子、Concreteを生み出したアーティスティックなアプローチをするスウェーデンを代表するデザイナー。建築、自然、機能、暮らし。そのいずれも大切にする彼は、カスタールと厚い信頼関係で結ばれています。

彼は長年、名門レストラン「Stadshuskällaren」をはじめとする自身のプロジェクトに、カスタールのラグを選んでいます。また、優美なハンドタフテッドラグのVårtecken(=春の兆し ※日本未販売)をはじめ、カスタールとのコラボレーションも行っています。

Jean Marie Massaud(ジャン・マリー・マッソー)

フランスの建築家で発明家であり、家具やインテリアのデザインを軸に、世界で活躍しているデザイナー。彼はクリエイションにおいて、流行にとらわれることなく、既に存在しているものに疑問を投げかけ、未開拓のものを完成させ、現代社会がもつ課題への解決策を提示しています。彼が目指すのは、自身のクリエイションが、人と自然環境と共生することなのです。

カスタールとのはじめの接点は、自身のプロジェクトにカスタールのラグを選んだこと。その後、カスタールのクラフトマンシップと品質、彼のビジョンが共鳴し、ハンドタフテッドラグのKarl(※日本未販売)が誕生しました。

Paola Navone(パオラ・ナヴォーネ)

建築、アートディレクション、インテリアデコレーションと、デザインの分野ですべての役割をこなし、家具やジュエリー、服、陶器などにまで足跡を残してきたイタリアの建築家。彼女はユニークな芸術作品の提唱者であり、クラフトマンシップの王者です。

2012年、カスタールとのコラボレーションによりPaola Navone collection(※日本未販売)を発表。彼女にしか生み出し得ない独創的なデザインと、カスタールのクラフトマンシップ、最高品質の天然素材が融合し、比類なきコレクションが誕生しました。

CLAESSON KOIVISTO RUNE(クラーソン コイヴィスト ルーネ)

1995年、建築とデザインを手掛けるデザインオフィスを設立して以来、数々の賞を受賞し、世界的に活躍しているスウェーデンのデザインユニット。カスタールにとっても彼らは特別な存在で、これまで多くのプロジェクトでコラボレーションを行ってきました。

レストラン「Operakällaren」のためにデザインされたPinstripeや、5つ星ホテル「Nobis Hotel」のロビーを彩る洗練されたハンドタフテッドラグのPinstripe XLなど、プロジェクトに合わせ、特別なラグとカーペットを協働開発してきました。2013年にはハンドタフテッドラグのTilesを発表。控えめで洗練されたスカンジナビアンデザインの美しさが、よく表されています。

Ilse Crawford(イルサ・クロフォード)

ロンドンを拠点に活動するデザイナーであり、クリエイティブディレクター。人がより快適に感じられる環境づくりを追求し、オランダのDesign Academy EindhovenにおいてMan and Well-being学科を創設し、人材の育成にも努めています。2014年にMBE(Member (of the Order) of the British Empir:大英帝国五等勲爵士)を受勲、2015年にはロンドン芸術大学より名誉博士号が授与されています。

2019年、カスタールは彼女とコラボレートし、Grönska collectionを発表。スウェーデン語で“緑の草木”を意味するこのコレクションは、創業以来工場を置くKinnaの牧草地や畑、農地にインスパイアされています。Kinnaの風景のような繊細なニュアンスを表現するため、ウールのメランジ(交色)糸にオーバーダイ(ヴィンテージのような趣ある風合いに加工すること)を施すことで、ナチュラルな表情と奥行きのある色合いをもつ糸を作るなど、糸の開発にも取り組みました。